慈善活動とファッションが融合した、歴史的瞬間
2024年3月10日、第96回アカデミー賞授賞式は、アンジェリーナ・ジョリーにとって特別な夜となった。女優としてのキャリアを築き、国連難民高等弁務官として世界に貢献してきた彼女は、新たな側面を世に示したのだ。
レッドカーペットに現れたジョリーは、自身が立ち上げた高級プレタポルテブランド「アトリエ・ジョリー」による壮麗なガウンを纏っていた。しかし、そのドレスを実際に着こなしたのは、ジョリー自身ではない。
スポットライトを浴びたのは、歌手ジョン・バティステの妻であり、アカデミー賞歌曲賞にノミネートされたドキュメンタリー映画「アメリカン・シンフォニー」の主人公でもあるジャーナリストのスレイカ・ジャウアド。ジョリーは、彼女のために唯一無二のドレスをデザインし、レッドカーペットという華やかな舞台で披露したのである。
唯一無二のドレスに込められた深い想いと、未知なる才能の開花
ジョリーが手掛けたガウンは、シャンパンゴールドのシルクジョーゼットを使用し、複雑なプリーツが施された芸術作品のような美しさ。そこに添えられたのは、アーティストのチャズ・ゲストによるスケッチをあしらったマント。その絵画には、アカデミー賞歌曲賞にノミネートされた「アメリカン・シンフォニー」の主題歌「シンフォニー」の指揮者が描かれており、音楽とファッションが融合した特別な作品となった。
ジョリーはこのドレスについて、「スレイカの強さと優雅さ、困難に立ち向かう力強さに深い敬意を表してデザインしました」と語っている。単なるドレスではなく、ジャウアドの個性を表現し、内面から溢れ出る強さと美しさを引き出すような、まさに唯一無二のガウンと言えるだろう。
さらに注目すべきは、ジョリーの新たな才能の開花だ。これまで女優として活躍してきた彼女が、卓越したデザインセンスを発揮し、ファッション業界に新たな風を吹き込んだ。これは、ジョリーの新たな側面であり、今後の彼女の活動に更なる期待が高まる。
アトリエ・ジョリーの更なる飛躍と、世界中を魅了する未来
2023年5月にオンラインストアを立ち上げたアトリエ・ジョリーは、12月にはニューヨーク市内に初の路面店をオープン。著名な画家ジャン=ミシェル・バスキアがかつて住んでいた歴史的な建物に店を構え、その類稀な才能と深い思想を受け継ぐかのようだ。
ジョリーの情熱と才能が注ぎ込まれたアトリエ・ジョリーは、今後どのような展開を見せていくのか?唯一無二のドレスを求める世界中の fashionista たちを魅了し、ファッション業界に新たな時代を築き上げていくことだろう。